シュノケーリングのメリットは比較的シンプルな器材で始められるだけでなく、それほど高度なスキルを要しないという点です。
シュノーケリングをする際の基本スタイルは、水着の上にウェットスーツまたはラッシュガードという化繊素材の薄いシャツを着用します。保温性のあるウェットスーツを着れば夏以外のオールシーズン楽しめるのも魅力です。
スキューバダイビングの場合は、体験ダイビング以外では民間のダイビング指導団体が認定するライセンスの取得が不可欠です。実践までにはきちんとした知識とスキルを身につけなければなりません。
それに比べてシュノーケリングは、ライフジャケットやウェットスーツを使用すれば、浮力が確保されるので泳ぎの苦手な人や子供でも安心です。慣れるまでは足の着く浅瀬で行い、流されないように気をつけましょう。
シュノーケリングは手軽なだけに事故も起こりやすいので気をつけなければなりません。
シュノーケリングで使用するマスクは、水泳用のゴーグルと違って鼻も覆われており、口呼吸がしやすくなっています。とはいえ、口だけで呼吸するのは慣れないと意外に苦しく感じるかもしれません。実践する前に、お風呂場などでシュノーケルだけをつけて口呼吸の練習をしておくとよいでしょう。
口呼吸ができるようになったら、鼻をつまんだ状態で目の下あたりまで水に浸けます。水が入ってきても飲んでしまわないよう、ゆっくりと大きく息を吸って大きく吐くトレーニングをしておくと役立ちます。
浅瀬とは言え、海のなかでは水圧がかかります。ほっておくと耳が圧迫されて、痛みを感じるように。そうならないために必要なのが「耳抜き」というテクニック。色々なやり方がありますが、一般的なのは「鼻をつまみ、口を閉じ、ゆっくりと鼻から息を出す」方法。
シュノーケリングで使うマスクは、鼻まですっぽりとおおわれています。そのため、海のなかでは口にくわえた呼吸器で息をすることに。言うのは簡単ですが、実はこれ、ちょっと慣れが必要なんです。
マスクに水が浸入してくると、視界がぼやけて景観を楽しむことができません。水面でつけなおすのもアリですが、「マスククリア」を知っていれば海中でも簡単にキレイにすることができます。やり方は、マスク上部をかるく押さえ、鼻からゆっくりと息をするだけ。マスク下部から水がでて視界は回復します。